犬の歯みがきステップ1・2・3 監修:フジタ動物病院 院長 藤田桂一先生

愛犬のために無理をしない歯みがき法が大切!

家庭での歯みがきに勝るケアはありません。でも、歯みがきをしてこなかった犬の場合は、急に始めたり無理に行ったりすれば嫌がるだけです。悪くすれば愛犬との大切な信頼関係にひびが入ることも。そんなことにならないように、ここでは無理せず徐々にステップアップする歯みがき法を紹介します。まずはブラシなしの練習から始めて、「指で触る→ガーゼでこする→ブラッシング」という3段階で進めます。大切なのは飼い主自身が焦らず、段階を追って根気よく行うことです。さあ、今日から愛犬のペースで歯みがきを始めましょう。

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  • 歯みがきステップ
  • 歯みがきのポイント
  • 子犬とシニア犬の歯みがき

STEP [1] 口に触られることに慣らそう

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まずは顔や口元をやさしくタッチ。少しずつ触る時間を長くします。
(写真提供 藤田桂一先生)
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そっと口元をめくり、前歯や歯肉にタッチ。口はまだ閉じたままでOK。
(写真提供 藤田桂一先生)
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奥の方に指を入れます。最初は短い時間にし、徐々に慣れさせて。
(写真提供 藤田桂一先生)
ここがポイント
愛犬が口元を触らせてくれたら、その度にほめましょう。最初は短時間で切り上げ、終わったら散歩へ行ったり、オヤツを与えたり、"歯のお手入れをすると楽しいことがある"と思わせるのが効果的です。

STEP [2] ガーゼで歯をこすってみよう

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まずは顔や口元をやさしくタッチ。少しずつ触る時間を長くします。
(写真提供 藤田桂一先生)
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そっと口元をめくり、前歯や歯肉にタッチ。口はまだ閉じたままでOK。
(写真提供 藤田桂一先生)
ここがポイント
飼い主が身構えすぎたり、緊張しすぎると犬は不安になって逃げてしまうかもしれません。リラックスして「歯みがきするよ!」と声をかけ、上手にできたらその度にほめたりごほうびをあげて。「歯みがきをすると良いことがある」と教えれば苦手な子も徐々に受け入れてくれます。すぐにできなくても焦らず、歯みがき専用ガムなども取り入れながら少しずつ慣らしていきましょう。

STEP [3] 歯ブラシに慣らせて歯をみがこう

まずはブラシの匂いをかがせたり、なめさせたりして、ブラシそのものに慣らします。慣れてきたら口の中に入れてみます。最初は動かさず、口に入れただけでほめてあげましょう。歯ブラシをかじってしまっても怒らないで。歯ブラシに慣れたら、実際に歯をみがきましょう。

<歯みがきの仕方>

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まずは前歯の外側から。ゆっくりやさしくブラシを動かして。
(写真提供 藤田桂一先生)
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前歯をみがくのに慣れたら、少しずつ奥の歯へ移動。
(写真提供 藤田桂一先生)
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奥歯までみがけるようになったら、歯の裏側をみがきます。
(写真提供 藤田桂一先生)
ここがポイント
体を無理に押さえたり、いきなり口にブラシを入れたりしないこと。例えばブラシに愛犬が好きな缶詰の汁をつけて匂いをかがせたりしながら、根気よく慣れさせましょう。

歯みがきを行う体勢

愛犬の体を安定させるために、しっかりと脇や足で抱きかかえます。はじめは口を閉じた状態で歯みがきを行い、適切な力でブラッシングできるように抱えてください。この際、飼い主の方が「歯みがきするぞ!」と気負い過ぎると、愛犬が緊張してしまいますから注意してください。なるべく遊び感覚で、リラックスして行いましょう。

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歯みがきができない理由

上手に歯みがきができない場合は次のようなことがありませんか?

  • 普段から口もとをつかんで叱っている
  • いきなり歯ブラシを口にいれて犬をびっくりさせる
  • 乾いたまま歯ブラシを当てたので犬が痛がっている
  • 歯ブラシを当てる力が強すぎて犬が痛がっている

監修 藤田桂一先生

フジタ動物病院院長。獣医師・獣医学博士。1985年、日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)大学院獣医学研究科修士課程修了。動物病院勤務を経て、1988年、埼玉県上尾市で開院。2000年、日本大学大学院獣医学研究科にて獣医学博士号を取得。日本小動物歯科研究会理事をはじめ、多くの学会、研究会の委員や評議員として活躍。

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